【ICGレポートVOL.765】 中国共産党大会、香港株式市場の反応 25/10/2022
- ICGレポート

- 2022年10月25日
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10月24日の香港株式市場のハンセン指数は、1030ポイント安(‐6.36%)の15,180ポイントで引け、13年ぶりの安値水準となった。中国共産党大会が終了し、習近平国家主席の3選が決定した。 これまで中国国内の大手IT企業、不動産開発業者、ゲーム関連企業、塾経営への規制強化が進めされてきたが、今後も規制緩和はなく、継続してこれら企業への締め付けが厳しくなるとの見方から、外国人投資家を中心に幅広い銘柄が売られた。つまり中国経済の早期立て直しに対する失望感が広がったということである。香港特別行政区の政策は、中国本土を手本としているため、同地域での政策追随が懸念された形となった。
また中国共産党大会の終盤で胡錦濤前国家主席が人民大会堂の舞台から予想外に退出したことが、様々な憶測を呼んでいる。胡前主席は、常に党の団結と調和を何よりも優先する善良な紳士として知られており、彼は、江沢民元国家主席のようにさらに 5 年間軍のポストに留まる代わりに、2012年には完全に政界を引退することを選択しました。そのため習近平国家主席は故氏に謝意を示していたとされていたからだ。
香港市場では、習近平体制下で当局の厳しい締め付けを受けてきたテック株と本土不動産株への売りが膨らみ、アリババグループと中国インターネットサービス大手のテンセントが11%の急落。テック株指数が9.7%、本土系不動産株指数は10.8%の大幅下落となった。中国本土市場で防衛関連株が買われたこともあって、香港株ほどの急落はなかったものの、海外投資家の売りは記録的水準であったようだ。

本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください




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