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【ICGレポートVOL.753】 年末の米政策金利は4.0%台も 16/09/2022

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2022年9月20日
  • 読了時間: 2分

6月は9.1%、7月は8.5%、8月は8.3%。米インフレ率の推移であるが、9月13日に発表された消費者物価指数(CPI)が前年同月比+8.3%であったことを受けて、同日の米S&P500種は4.32%の急落となった。9月15日の時点では終値ベースで3901ドル、6月16日に付けた直近安値の3666ドルよりも、まだ6.4%高い水準に位置している。米債券利回りが10年物で3.46%、

2年物で3.9%まで上昇(価格は下落)する中、アメリカに追随利上げを迫られている欧州諸

国の国債の利回りも軒並み上昇(価格は下落)している。

イタリアは4.08%、イギリスが3.18%、スペインが2.94%、ドイツが1.79%。 米8月のCPIが予想の8.1%を上回り、コアのインフレ率が前月比で0.6%上昇しており、年換算するとまだ7%程度の上昇が見込まれる水準にあることが投資家の不安を駆り立ててしまった。コア・インフレ率にはこれだけ利上げを継続しても実際にはインフレが鎮静化されていなかった。債券価格が安値を更新する一方で、株価が底値を割ってきていない背景には、米FRBの連続利上げがいずれはインフレを鎮静化し、アメリカのリセッションが回避されるのではないかと、まだ投資家が期待がしていたからだ。 


2022年の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、9月20日、21日の2日間の開催のあと、11月と12月の3回である。市場の政策金利の予想では、年内4.0%-4.25%に集中してきた。(現在の政策金利は2.25-2.50%)これは9月の0.75%、もしくは1.0%、そしてあとの2回で1.0%と考えれば、4.0%前後の水準となる。もちろん今後のインフレの動向次第で変わるものの、急激な金利上昇による景気後退の懸念も残されている。年内の株式市場のテーマは、米インフレ率に絞られたと言っても過言ではない。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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