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【ICGレポートVOL.777】 中国経済がようやく復活の兆し  27/12/2022

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2022年12月27日
  • 読了時間: 2分

11月下旬、中国で新型コロナウイルス対策として厳しい行動制限を強いる「ゼロコロナ」政策に対する抗議行動が全国に広がっていった。民衆が暴徒化する前に中国政府は対策を打った。中国本土ではロックダウンを始め、ほぼすべてのコロナ規制が緩和・撤廃されている。規制緩和後に感染者が急拡大しているが、それと引き換えに2023年の中国経済は活性化しそうである。ただ最近ではワクチン接種が進み、個人レベルでの対策も進み、そしてコロナに感染しても重症化率が低下傾向を示していることを考慮すると、感染に対して警戒を緩めることは出来ないものの過剰反応する必要もないのかもしれない。


むしろロックダウンによって自国経済の疲弊が囁かれ、民衆の不満が頂点に達している状況下、いち早く経済活動を再開させている欧米諸国に経済成長で後れを取っていることも中国政府の危機感を煽ったのかもしれない。しかし中国がロックダウンやほぼすべての規制を撤廃する動きを見せていることに金融市場も反応してくるはずである。


スイスのUBSは2023年の中国の成長率を4.5%⇒4.9%に上方修正した。また米ゴールドマンサックスは同5.2%に、そしてオーストラリアのANZ銀行は既に5.4%に引き上げている。1月8日からは水際対策として入国者(帰国者)に対して課していた5日間の隔離期間と、3日間の観察期間の撤廃が実施される。1月22日からの春節を控えて中国経済に対する好材料は続く。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください



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