【ICGレポートVOL.778】 今年の中国株は期待できる 06/01/2023
- ICGレポート

- 2023年1月6日
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「出遅れ株」、「出遅れ市場」。文字通り他の株式市場が反発相場の過程にあるにも関わらず、中国株と香港株はナスダックを除く米国株に後れを取っていた。ところが昨年の12月中旬に潮目が変わる出来事があった。12月15日に米上場企業会計監視委員会(PCAOB)は、米市場に上場する中国企業の会計監査の状況確認のため、上場企業の担当をしている中国本土と香港の会計監査法人を検査できるようになった。
これまで米市場に上場している中国企業の株価が低迷していたのは、会計監査の「質」を担保できなかった為に上場廃止を懸念する投資家から敬遠されていたことが大きかった。その重石が取れた事によって、今後は中国株の株価反発が期待できる。(ニューヨーク市場に上場する中国企業は9月末時点で262社存在)
しかしながら時期を同じくして12月15日に米商務省は先進半導体の技術や製造装置を中心に30社を超える中国企業・団体を事実上の禁輸リストに加えると発表し、足並みが揃わない。米中間のちぐはぐなやり取りが投資家の行動にどのような影響を及ぼすのか?
別の買い要因もある。中国政府が「ゼロコロナ政策」を諦めて、規制撤廃に動いた。コロナの感染拡大は深刻化してるが中国経済が前に動き出したことは株価にとって心強い。昨年来、欧米とは真逆の金融緩和政策を施していた事も、最近になってようやく奏功し始めた。今年の中国株は反発相場入りするとみてよいだろう。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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