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【ICGレポートVOL.780】 クリプトファンドがやってきた 06/01/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年1月6日
  • 読了時間: 2分

仮想通貨市場の冷え込みが続いている。代表格のビットコインは、2021年11月に付けた高値68999ドルから2021年11月に付けた安値15485ドルまで77.5%の下落率となっている。反発相場もほぼ見られず、仮想通貨市場は既に死に体のように見える。特に世界第2位の仮想通貨の取引所であるFTXの破綻が与えた影響は大きかった。サム・バンクマン・フリードCEOは、個人で保有するアラメダリサーチ社にFTXの顧客資産を垂れ流ししていた。通常、銀行や証券会社は顧客資金と自社資金を分別勘定で保管しなくてはならない。


FTXは実態以上の資産を運用し、それ以上の損失を出してしまったことから、顧客資産の損失が拡大し返金できなくなってしまった。FTXが独自に発行していた仮想通貨FTTを担保に投資資金を借り入れしレバレッジを使っていたことから仮想通貨の価格の下落により負債額は約7兆円にまで膨らんだ。この事件によって仮想通貨市場全体に対する信用は失墜した。


今後は仮想通貨市場に対する規制が強化されることは間違いない。しかしながら規制強化はリスクの低下になることから、機関投資家はその参入機会を模索している。ブルームバーグによる報道では、かつて商品市場で「ドル建て元本保証型ファンド」の運用で一世風靡した英系マン・グループが仮想通貨ファンド(クリプト・ファンド)の設立に動いているようだ。マン社は上場企業では世界最大のヘッジファンド会社である。


また米金融大手のゴールドマンサックス社も積極的にクリプト関連企業を買収していく旨の報道もあった。仮想通貨市場はプレイヤーが個人投資家から機関投資家に代わりマーケットのボラティリティも低くなってくるのだろう。今後の機関投資家の参入で仮想通貨市場が復活するのか2023年は機関投資家の動きが注目される。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。


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