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【ICGレポートVOL.787】 為替は再び151円を目指す!? 28/02/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年2月28日
  • 読了時間: 2分

ハト派総裁の誕生か? 4月9日、植田和男日銀総裁が誕生する。当初、市場は新・日銀総裁が現在の金融緩和政策を転換して、金融引き締め政策に転じるのではないかと懸念していた。つまり日本の金利が上昇して為替が円高に振れていくのではないかと予測していた。しかしながら2月24日の所信聴取では現在の日本のインフレは輸入価格の上昇によるコストプッシュインフレで、消費者物価指数(CPI)の上昇率が2023年半ば以降に低下して、2%を下回る水準になるとの見解を示した。要するにこのインフレは一時的なもので現在の金融緩和政策を変更する必要はないとの見方を示したことになる。


一方でアメリカのインフレの状況を見てみると、1月の消費者物価指数は前年同月比+6.4%と前月の上昇幅の+6.5%を下回ったものの予測よりは高めで、エネルギー価格の上昇率の同+8.7%は、前月の上昇幅の+7.3%と再び騰勢を極めた。 米経済も減速気味で需要減は明らかであるがインフレ退治にまでは至っていない。今後も米連邦準備理事会(FRB)は利上げを継続する見込みであるし、市場では3月21日と22日に開かれる連邦市場公開委員会(FOMC)で利上げ幅を再び0.5%に引き上げる可能性を見込む投資家もいる。いずれにしても当面、日米金利差が縮小する材料は見当たらない。


機関投資家を中心とする市場参加者はドルポジションをいったん売却し、他の通貨に戻した。ドルポジションはかなり減っている状況下、改めてドル買い需要が創出される運びとなっている。ドル円は、140円がターゲットになってきており、140円が達成されれば次はドルの直近高値の151円を目指す展開になるのかもしれない。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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