【ICGレポートVOL.801】 日本株に風が吹く 17/05/2023
- ICGレポート

- 2023年5月17日
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日経平均株価は3万円台に到達し、更に上値を追う展開になるのかもしれない。日本はようやくデフレ脱却し、労働賃金に上昇の兆しが見え始めた。 世界の先進国ではアメリカでもヨーロッパでもインフレ抑制に苦しんでいる。アメリカは10回の利上げで政策金利は年率5.00-5.25%となり、ユーロ圏もいつのまにか7会合連続の利上げで政策金利は年率3.50-3.75%に上昇している。
一方の日本の金利は未だに‐0.1%にへばり付いたままである。日本のインフレ率は今年1月に前年同月比+4.2%を付けたあと、2月、3月と同+3.1%とインフレは沈静化の動きを見せ始めている。つまり日本は現時点では利上げに動く必要はない。欧米よりも物価は安定していると言える。そしてようやくコロナに対する規制もほぼ全面的に緩和されて、国内需要も復活の途上にある。従って日本株にも上昇期待が掛かっている。
実は年初から5月15日までの株価を見ると、S&P500種が+7.7%であったのに対して、日経平均株価は+13.5%のパフォーマンスを挙げている。アメリカは当面、金融不安による銀行預金の流出に神経を尖らせるし、政府の債務残高の問題も波乱要因となる。 従って相対的に悪材料の少ない日本株に世界の機関投資家の目が向いてもおかしくない。
日経平均株価の200日移動平均線は27647円に位置し、約10%上の30,411円まではもうすぐのところまできている。更に20%上の33,176円が視野に入ってくれば、アジア株や中国株にも好影響を与えることになるだろう。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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