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【ICGレポートVOL.823】 日本株はまだ買える!? 18/09/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年9月18日
  • 読了時間: 2分

年初来の日経平均株価の上昇率は、9月14日現在で+27.3%、その間のNYダウは+5.3%と日本株式市場の好調さが伺える。もちろんドル高・円安といった為替を考慮するとドル建てパフォーマンスは変わってくるが、それでも日本株自体が好調であることには変わりはない。

要因は4つ挙げられる。まず1つ目は世界的なインフレで日本経済もデフレ脱却に向けた機運が高まっていることが挙げられる。実際に日本の消費者は物価高を実感しており、現時点では給与の伸びが追い付いていない為に生活水準は低迷したままとの感覚を抱いているのではないだろうか。

それでも過去数十年、デフレ経済に苦しめられたスパイラルからの脱却が見えてきた。

そして2つ目として不動産不況による中国景気の不振が挙げられる。米中関係の悪化によって外資の導入も鈍化しており、そういった中国の状況を鑑みて、外人投資家は日本に資金を向ける国際ポートフォリオの修正が行われている。また米投資家ウォーレン・バフェット氏のような著名投資家が日本株投資に強気に転換していることも先の外人投資家のポートフォリオ修正を後押ししている。3つ目としては、日本株に割安感があり、長年割安に放置されていたという事が挙げられるだろう。


しかし4つ目として何よりも重要なことは、日本経済が数十年のデフレを脱却して、インフレ経済に移行しているのではないかといった外国人投資家の目である。今年の5月+3.2%、6月+3.3%、7月+3.3%を始め、2022年7月以来、前年同月比で3%を下回った月がない。当面は、労働者の給与が上がらず国民の生活が苦しいと予想されるが、いずれは給与も上昇し、帳尻が合ってくると外国人投資家は考えている。日本株は本格的な長期上昇相場に入った可能性が高い。あとは日本銀行がインフレ経済への移行を認めて金融政策を変更できるかどうかである。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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