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【ICGレポートVOL.827】 株式の空売りで急落相場に歯止め!? 30/09/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年9月30日
  • 読了時間: 2分

米金融大手のゴールドマンサックス社によると、9月15日の週にヘッジファンドによるNY株式の空売りのポジションが大きくなったとされている。セクター別で一般消費財、工業株、金融株に売り持ちが増加していることから、金利の高止まり及び長期化、原油価格の上昇、政府機関閉鎖の問題、そして金融不安の再燃といった悪材料を念頭に売りポジションを増加させていることが伺える。


また米金融大手のモルガンスタンレー社によると、中国企業の米預託証券(ADR)の売り持ちポジションが積みあがっているとされている。9月22日時点で約21億ドルの売りポジションが構築されている模様で、こちらも昨年9月以来、1年ぶりの高水準にあるようだ。銘柄別では中国の電気自動車(EV)を代表するNIO、電子商取引のPDDホールディングス、通信大手のアリババグループといったところに売りポジションが溜まっているようだ。

モルガンスタンレーの推計では今年、米機関投資家は既に中国株(ADR)を102億ドル程度売り越しているという。中国の景気後退、大手不動産開発企業の経営危機、米中関係の悪化等、売り材料は積みあがっていた。


ただし、米中株式市場は共に機関投資家が総悲観している相場状況の中で、一つでも好材料が出てくれば、いったんは「買い戻し」も入ることから、今のところ相場が大きく崩れることはないと見る向きもあるが果たして・・・。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。




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