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【ICGレポートVOL.828】 経済不振でも香港の富裕層は40万人超 12/10/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年10月12日
  • 読了時間: 2分

シティバンク香港の調査によると、1000万香港ドル(約1億9000万円)を保有する香港の富裕層人口は、景気低迷と不動産・株式市場の低迷を背景に2022年末時点の41万人から減少したものの2023年6月末時点で40万8千人となった。資産1000万香港ドル以上の富裕層の純資産の中央値は、2023年6月末時点で1600万香港ドル(約3億400万円)となり2022年末の1650万香港ドル(約3億1350万円)からは若干の減少となった。21歳から79歳までの香港人の14人に1人が富裕層とされている。


最近の株式市場、不動産市場の低迷を受けて、富裕層の流動資産の50%近くが現金で保有しており、次いで株式が30%、投資信託が19%、債券が3%となっている。富裕層は次の強気相場に備えて現金で保有する傾向にある。

またHSBC香港の調査では、100万香港ドルの資産を達成する平均年齢は33歳で、次のマイルストーンである1000万香港ドル(約1億9000万円)に達する平均年齢が62歳との結果を得ている。資産増の要因として個人所得税が最大で15%まで、法人税も16.5%と低税率である税体系が大きい。


個人による投資であればキャピタルゲイン課税や利子課税もないので、株式投資で資産増を図ることが出来る上、金融引き締め時には銀行預金で高金利による利息を享受することも可能である。香港での事業や税制による優位性は健在のようだ。



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本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤りがないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。

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