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【ICGレポートVOL.836】 インドにフォローの風が吹いている 13/11/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年11月13日
  • 読了時間: 2分

米中関係の悪化から2023年初には欧米の資金が中国市場から退出した。11月初旬に発表された7月-9月期の外資系企業による中国の直接投資額はマイナス118億ドルとなり、新規投資よりも撤退、縮小の方は大きいことが分かった。香港の株式市場の代表的な指数、ハンセン指数を見ても中国本土株に売りが継続しており、年初から11月10日までに-13.0%の下落となった。これはアメリカのダウ指数の同期間の+3.4%とは大きな差となっている。香港ドルと米ドルはペッグ制が敷かれている為に、これまでならばアメリカ株と香港株はある程度連動していたものが、今年に限ってはこの法則が全く当てはまらないのだ。


年初から欧米諸国は中国投資をインドや日本に転換すると公言していたが、言葉通りの投資行動となっている。インド株も外資に対しては完全な市場開放には至っていないものの、代表的な指標であるセンセックス指数は機関投資家の資金が流入し、今年の9月15日には一時、史上最高値の67,838ポイントを付けている。


そして更にインド投資に対する援軍が表れている。9月には米金融機関のJPモルガンが新興国株指数「GBI-EM」にインド国債の組み入れを発表している。表向きはインドの経済と金融に対する一種の信任投票であるとしているが、投資家の資金の流れが米大手金融機関に対してインド国債の組み入れに走らせた感は拭えない。また外資が導入されるインドはこの資金を経済成長に繋げることが出来る。インドにとっては願ってもない流れがきたようだ。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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