top of page
検索

【ICGレポートVOL.839】 大手金融機関の米株市場相場見通し‐2024年 01/12/2023

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2023年12月1日
  • 読了時間: 2分

11月30日の米株式市場は早期利下げ観測から長期金利が低下し、NYダウは前日比520ドル高の終値35950ドルに上昇した。いわゆるリスクオンの展開となったが、早くも大手金融機関から来年の相場に関して強気見通しが出回っている。


バンク・オブ・アメリカ、ドイツ銀行は2024年内にS&P500 指数が5000ドル以上に達し、ゴールドマンサックスも過去最高値の4800ドル近辺に迫ると予想している。ここ数年、弱気派として知られるモルガンスタンレーのストラテジスト、マイク・ウィルソン氏でさえ2024年末までにS&P500指数は4500ドルに達すると予想しているのだ。


しかしながら慎重な見方をしているのがJPモルガンである。株式ストラテジストは、11月29日を基準として2024年末時点のS&P500指数が4200ドルまで8%程度下落すると予想している。その理由として「投資家の投資意欲が盛り上がる一方で、景気に対するセンチメントは低下しており、消費の落ち込みや労働市場の軟化が予想されているので、米FRBによる急速な金融緩和がなければ経済のマクロ環境には困難が予想される。」としている。そして「市場のボラティリティは歴史的に低い水準に位置しているが、地政学的・政治的リスクは依然として高まっている。」との見方である。


確かにこの2年弱の急ピッチの利上げも、原因はFRBによるインフレ見通しが甘かった為である。強気相場を歓迎しながらも私達はJPモルガンの指摘も頭の片隅においておくべきかもしれない。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



ree

コメント


ICG International

  • alt.text.label.Twitter

©2023 ICG International

bottom of page