【ICGレポートVOL.844】 緩やかな円高なら日経平均株価は4万円 30/12/2023
- ICGレポート

- 2023年12月30日
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2023年11月の日本のインフレ率は前年同月比で+2.8%。2023年1月の同+4.3%から低下傾向にある。米金利の低下により円安にも歯止めが掛かり、輸入物価も沈静化してくるであろう。労働者の賃金上昇や新NISAの導入も日本株の上昇に拍車を掛けるだろう。しかし何と言ってもグローバルマネーの投資先の変化が大きな要因である。香港や中国から流出した資金の投資マネーが本国には戻らずに、国際ポートフォリオの組み換えで、主に日本とインドに向かっている。
日本は経済規模で世界4位(現在ドイツが3位)が評価され、インドは中国に代わる成長市場として期待されている。2023年の日経平均株価は28.2%も上昇した。為替が対ドルで‐7.8%円安に振れた分は差し引かなければならながいが、外国人投資家から見ても20.4%のキャピタルゲインを得た事になる。
2024年、アメリカ株が堅調で、急激な円高局面がなければ、日本株市場では新規の外国人投資家の買いやNISAを通じた個人投資家の買いが期待できるのではないだろうか。
12月に出された日本の株価の見通しも強気の見方が多い。野村證券と大和証券は38000円、SMBC日興証券は37500円、三菱UFJモルガンスタンレー証券は39000万円との予想が出ている。1989年のバブルの高値である38900円が視野に入ってきたことは、一つの時代を終えて、新しい時代への移行期に来ているのかもしれない。それは日本の社会の世相にも表れている。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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