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【ICGレポートVOL.846】 日本株はどこまで上昇する? 11/01/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年1月11日
  • 読了時間: 2分

年初から日本株が好調。1月11日の日経平均株価の終値は35049円。2023年1月4日の25716円からは約36.3%の上昇となった。このまま日本株は1989年の38915円まで突っ走るのだろうか?事はそう簡単ではない。同期間のドル建て日経平均株価は2023年1月4日の日経平均株価が194.78ドル。1月11日時点は23.7%に留まる。


2023年は外国人投資家の買いによる「貢献度」が大きかった。通年で外人投資家が約3兆円の買い越しでそして2024年1月からは新NISAの誕生で昨年売り越しした個人投資家の参入が見込まれている。昨年、欧米の機関投資家によるカンファレンスでは、盛んに国際ポートフォリオの組み換えを推奨するところが多かった。具体的にはアジア市場では、景気後退局面にある中国の株式を売却し、割安感のある日本の株式、そして人口世界一に躍り出たインドの株式にスイッチングをするものだ。


これだけ好材料が揃えば、日本株に夢を託したくなるかもしれない。ただ過去の教訓も忘れてはいけない。2013年から2014年に掛けて外人投資家は16兆円日本株を買い越している。その時も日銀の大規模金融緩和、円安・ドル高、アベノミクスと好条件が揃っていた。

しかし翌年、外人投資家は売り越しに転じている。


つまり日本の構造改革を行い、持続的な経済成長が実現出来なければ、外人投資家はいつでも日本株を売りに転じるということだ。 この先、円高に転じて外人投資家に為替差益が生まれるようなら日本株を売りに転じてもなんら不思議ではない。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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