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【ICGレポートVOL.847】 香港はコンドラチェフの波に突入したか!? 13/01/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年1月13日
  • 読了時間: 2分

昨年の香港株式の指標、ハンセン指数は年間を通して13.8%の下落となった。日経平均株価は36.3%、NYダウの13.7%も上昇している。中国・香港から投資資金(カネ)が逃げている様子が伺える。そしてヒトに関しても大きな動きが見られている。


香港教育局の発表によると昨年度(2022年/2023年)の幼稚園・小学校・中学校の教師の離職数が6748人に上った。前年同期比で1351人の増加となった。離職数は25%増となった。昨年度の新規採用の教員数は5570人に留まり、全体では教職の人材不足が深刻化している。離職数はこの3年で2倍に膨れ上がった。

片や児童数はどのようになっているか? 小中学校ではそれぞれ2665人、2036人の減少が確認されており、教育局の見解では「様々な理由」とされているが、転職や海外への移住が影響しているという指摘も多い。2019年から2020年に起こった香港における大規模デモ。そしてその後の新型コロナによる厳しい水際対策など、ヒト・モノ・カネの流れが大きく変わっている。


香港はロシアの経済学者コンドラチェフ氏が提唱した「コンドラチェフの波」に突入したのかもしれない。景気サイクルの学説の一つで景気は50年周期で大波動を描いて循環するというもの。5年間で2年良い年があったとしても3年悪い年があり、長期的にダウントレンドを形成していく。 そういう意味では2070年頃まで香港の苦悩は続くのかもしれない。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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