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【ICGレポートVOL.862】 中国株は海外資金を呼び込めるか 17/04/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年4月17日
  • 読了時間: 2分

一連の不動産開発企業の経営危機に伴う経済不振で中国株への投資が敬遠されていたが、実体景気は自律回復局面に差し掛かっているようだ。中国国家統計局の発表によると第1四半期のGDP成長率が前年同期比プラス5.3%となった。不動産開発投資が同マイナス9.5%となったものの、マンションや工場などの固定資産投資が同プラス4.5%となった。


米格付け会社のフィッチ・レーティングスが4月上旬に中国の長期外貨建て発行体デフォルト格付けの見通しをこれまでのA+の「安定的見通し」から「ネガティブ」に見通しを引き下げたことも、現時点では悪材料が出尽くした感がある。フィッチの見方も不動産依存型の成長モデルの転換と不確実性の高い経済運営を指摘しているが、これも周知されているニュースだ。


米株式市場では根強いインフレ懸念に対して、債券利回りが徐々に上昇している。米連邦準備理事会(FRB)による利下げへの金融政策の転換が難しいことが理解され始めている。

中国政府にとっては、これまで欧米の株式市場の活況に対して指を加えてみているしかなかったが今後の政策次第では海外から投資資金を呼び込むことが出来そうだ。


国際通貨基金(IMF)は4月16日、2024年の中国の経済成長見通しを+4.6%と据え置き、2025年の成長率を4.1%としている。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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