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【ICGレポートVOL.866】 第三次世界大戦への道のり 01/05/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年5月1日
  • 読了時間: 2分

昨年10月7日、ガザ地区のイスラム過激集団のハマスは、イスラエルを奇襲攻撃した。多くの犠牲者を出したイスラエルの被害者意識は強い。その後、すぐにガザ地区のハマスに対する報復攻撃を開始したが、今度はガザ地区の一般市民をも巻き込んで多数の犠牲者を出してしまった。

従って国際世論は、若者を中心に人道的に反イスラエル感情が噴出した。特に欧米諸国を中心に反イスラエルの大規模デモに発展した。


この背景にはSNSの暗躍がある。Tik Tok、そしてフェイスブックにおけるイスラエルとハマスの戦闘に対して、イスラエルの機関の分析によると両SNSではイスラエル側に立った動画が1に対して、ハマス側に立った動画が52を占めるそうだ。

そしてハマスがイスラエルに対して奇襲攻撃を仕掛ける1日前の10月6日には既に1万以上のプロパガンダ動画が作成されていたという情報をイスラエルは突き止めている。

つまりイスラエルにとっては、敵はハマスやレバノンのヒズボラだけでなく、SNSも敵に回してしまっているのだ。ではなぜSNSは反イスラエルなのだろうか? Tik Tokはもちろん中国の息が掛かっている。中国はアメリカを中心とした対西側諸国で、ロシアやイランと足並みを揃えている。


そしてフェイスブックのマーク・ザッカバーグは元々ユダヤ人であるにも関わらず、自身の故郷よりも、ビジネスの方に目が向いている。中国市場は彼のビジネスにとって非常に重要な戦略的拠点となる。イスラエルはこの戦闘で経済活動を阻害されている。

イスラエルの経済成長率は、2021年の前年比+9.34%、2022年の同+6.47%から2023年は同+2.0%、2024年は同+1.61%にまで落ち込むと予想されている。


イスラエルも経済的なダメージが続くようだと、本丸のイラン攻撃も辞さないとしている。イスラエルは、いざとなれば、イランの全油田100%を一気に破壊する能力を持ち合わせている。その場合、世界はエネルギーを中東に依存した諸国をも巻き込む非常に不安定な状況に陥る。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。




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