top of page
検索

【ICGレポートVOL.872】 米資本市場の充実の意味は? 10/06/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年6月10日
  • 読了時間: 2分

6月5日、米生成AI向け半導体大手のエヌビディア社の株式時価総額が3兆ドルを突破した。時価総額は株式市場での人気度や成長性を含めた会社の規模を表し、投資家の関心も高い。3兆ドルを突破している企業は、アップル、マイクロソフト社に続いて3社目となる。

MacroMicro.comによると2024年3月末時点の世界の株式市場における株価時価総額はアメリカが断トツの1位で52兆9000億ドル、2位は中国で10兆6500億ドル、3位は日本の6兆5500億ドル、4位はインドの4兆4200億ドル、5位は香港の3兆8700億ドルとなっている。


5年前の2019年3月末時点との比較で時価総額の規模は、1位のアメリカは1.8倍に拡大したが、2位の中国は1.27倍に留まる。また日本は今年に入って史上最高値を更新したものの同期間では1.17倍で伸び悩んでいる。インドは同2.05倍でもともとの時価総額の規模が小さいもののポテンシャルを感じさせる市場の拡大であった。


一方の香港市場は同期間約10%株式時価総額が縮小している。外資を中心とした香港からの資本の引き上げが顕著となっている。

その断トツトップのアメリカであるが毎年、債務上限残高の問題に悩まされている。連邦政府の債務借入残高の上限(31兆4000億ドル)の適用が2025年1月1日まで停止され、2024会計年度(23年10月から24年9月)の国防費以外の支出はほぼ現在の水準に据え置かれる事が決まっているもののこれ以上の債務上限枠が拡大することになれば、米ドル離れが進む可能性が高くなる。


その為にアメリカは是が非でも資本市場に世界のマネーを惹きつけて米国債の利回りを抑える必要がある。もちろん株式市場の繁栄も米国の信用力の強化に繋がる。当面、米政府・金融当局は米ドル高を容認する。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。




ree

コメント


ICG International

  • alt.text.label.Twitter

©2023 ICG International

bottom of page