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【ICGレポートVOL.905】 シリア崩壊、アサド大統領の失脚でドイツ株に恩恵 14/12/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年12月14日
  • 読了時間: 2分

シリアのアサド大統領がロシアに亡命した後、シリアにはいくつかの勢力が残っている。しかしながらこれらの勢力はすべて親欧米勢力である。

旧ソ連の1970年代、ロシアはシリアのタルトゥースに海軍基地を置き、同基地は地中海で唯一の補給・修理基地として機能していた。2010年代にはフメイミム空軍基地を建設したが、ロシアは支援していたアサド政権の崩壊とともにこれらの基地を失った。


一方でユーロ圏最大で世界第3位の経済大国であるドイツは、ロシアからの天然ガス供給の停止により、エネルギー価格の高騰に悩まされてきた。市民生活が苦境に陥り、政権では右派が大勢を占めるようになった。しかし今後は シリアを経由するパイプラインを建設することが可能になり、中東のカタール、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、イラクから原油を輸入できるようになる。


また、シリアからドイツに流入していた97万人の難民がシリアに戻る可能性も出てきた。先進国では、2024年12月10日現在、ドイツ株は割安である(PER)DAX指数15.34倍、ナスダック総合37.88倍、S&P500 25.36倍、ダウ平均22.45倍、日経平均20.69倍。欧州中央銀行(ECB)による金融政策は利下げ過程にあり、ドイツ株にもフォローの風が吹き始めた。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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