【ICGレポートVOL.907】 アメリカのインフレ率の嘘!? 18/12/2024
- ICGレポート

- 2024年12月18日
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11月の米インフレ率は前年同月比で2.7%となった。9月が2.4%、10月が同2.6%と徐々にインフレ率の低下に反転の兆しが見え始めている。当面は金利の低下が予想されているものの米連邦準備理事会(FRB)は目標とするインフレ率を2%に置いているため、高金利政策を余儀なくされる可能性が高い。
2025年末時点の米FRBが想定する予想金利の水準は4.1%程度とされており、12月18日の利下げ後の政策金利4.50%までは1回ないし、せいぜい2回までの利下げしか想定されない。
しかしながら考えてほしい。例えばカリフォルニア州のロサンゼルスのレストランのケースでは、額面の消費額が100ドルの場合、州税が7.25%、そしてロサンゼルスの地区税が2.25%が加算されて9.50%となる。コロナ前はレストランで、ウエイターやウエイトレスに支払うチップ(或いはサービス料)は消費額の15%程度が主流であったが、コロナ後は20%程度に定着しつつあるようだ。
従って単純計算では9.50%+20%で約29.50%が額面の消費額に加算される。つまり100ドルの消費は129ドル50セントの支払いを生む。公表されているインフレ率の3割増しが正しいインフレ率であるのかもしれない。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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