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【ICGレポートVOL.909】 拡大BRICSの挑戦 29/12/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年12月29日
  • 読了時間: 2分

ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で構成されていたBRICSが、2010年に南アフリカ、2024年にはイラン、アラブ首長国連邦、エチオピア、エジプトが加わる。これら9カ国の人口を合わせると36億人で、世界人口の45%を占める。購買力平価換算では、BRICSのGDP合計は73兆米ドルで、世界総人口の3分の1以上を占めている。そしてマレーシア、タイ、トルコがいずれも加盟を目指しており、サウジアラビアも加盟の招待を検討中。


2025年はアメリカでトランプ政権がスタートし、経済面・政治面で中国・ロシアとの対立が予想されるが、中露両国は少なくともBRICS加盟国で連携を深めて、アメリカを中心とする西側の主要先進国に対抗してくる。IMF によると世界経済は2025 年に3.2%成長すると予測されている。この成長の過半は BRICS によって生産され、G7主要先進国はこの成長のわずか15% しか占めていない。しかもその大部分は米国だ。


ただロシアによるウクライナ侵攻により、欧米の銀行はロシアのプロジェクトを凍結し、ロシアは米ドルにアクセスできなくなっている。欧州は凍結したロシアの資産を運用しながらウクライナ支援の資金に充当している。ロシアと中国はゴールドの購入を進めており、ドルに代わる基軸通貨の創設を企図してBRICS加盟国と連携しながら西側先進諸国に戦いを挑む。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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