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【ICGレポートVOL.913】 人民元の切り下げで香港ドルは? 13/01/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 1月13日
  • 読了時間: 2分

昨年末以来、アメリカの継続的な金利低下の行方を占う米個人消費や雇用情勢に注目が集まっていた。個人消費は3回の利下げを受けて昨年10月、11月共に堅調でクリスマスシーズンを迎えているので、これまで好調を持続しているものと考えられる。また雇用情勢に関しても昨年12月の非農業部門の雇用者数が前月比25万6000人増と市場予想の15万5000人増を大きく上回った。従って当面、利下げ期待が後退し、米10年物国債の利回りが上昇し、4.8%台を伺う展開となっている。


一方で中国の景気減速に伴い中国の10年物国債の利回りは、1年前の2.5%台から1.6%台にまで低下している。この利回り低下は米中金利差の拡大を生み、米ドル高・人民元安を連想させている。現在のところは1ドル=7.3人民元台で推移しているものの、為替市場では人民元の先安観が支配している。

またその影響で香港ドルも1ドル=7.8香港ドル台とペッグ制レンジの安値圏で推移しており、一部で再燃しているまさかの香港ドルペッグ制の撤廃について、香港金融管理局(HKMA)の余偉文・総裁が火消しに対応する場面があった。


余総裁は「国際金融センターとしての香港の金融の安定は地域および国際的な金融の安定にも関係している。」と指摘。そして「ペッグ制を変更する意図も必要性もない」と改めて強調した。米ドル高・人民元安の進行に伴い、しばらく為替市場は神経質な展開となる。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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