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【ICGレポートVOL.917】 米FRBも株式市場のガス抜き 30/01/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 1月30日
  • 読了時間: 2分

米株式市場では昨年から今年に掛けて、「2回程度の利下げ」が当然のように語られてきた。向かえた1月28日と29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を4.25‐4.5%に据え置いた。声明文では労働市場についての認識を「概して緩みつつある」から「底堅い」に修正。個人消費も堅調であることから、予想通りの政策金利の据え置きであった。


株式市場の主要3指数(ダウ、S&P500、ナスダック)ともに小幅安となったが、ある意味健全な調整となった。先のDeepSeekショックと合わせて、もともとバリューの高いハイテク株にとっては良い調整局面となる可能性がある。仮にここで利下げが実現していれば、好材料の出尽くし感から株価は大きく調整していた可能性がある。


トランプ新大統領の政策に不透明感が漂う中、インフレを助長するような他国への関税強化や貿易面での輸出入規制が、実行に移されると、いったん引き下げた金利を戻すには時間が必要になる。そういった混乱を回避するためにも「利下げを回避」したことの意味は大きい。

ただドル指数が、107ドル台に依然として高い水準にあることから、今年の後半あたりには多国籍企業を中心に業績の下方修正があるかもしれない。いずれにしても今年のアメリカ株は右肩上がりで上昇していくのは難しい。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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