【ICGレポートVOL.918】 米国株以外の市場にも注目 05/02/2025
- ICGレポート

- 2月5日
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DeepSeekショックによって、米IT関連株が軟調に推移する中、一方の中国株は米預託証券(ADR)のハイテク株が人気化した。旧正月明けの2月4日の個別銘柄ではアリババが+3.79%、テンセントが+3.81%、百度(バイデゥ)が+5.89%となった。中国の生成AIにおけるDeepSeekというヒーローの誕生によって、当面は米国のハイテク株よりも割安に放置されていた中国のハイテク株に人気が集まるのかもしれない。
また日本に目を向けると、日本銀行の利上げにも関わらず企業業績の好調さが伝えられている。ゲーム会社の任天堂は、主力のスイッチの販売計画が30%減の1100万台と従来計画から150万台減り、スイッチ向けソフト販売も25%減の1億5000万本と従来予想の20%減からに引き下げた。しかしながら株価には悪材料は既に織り込み済みで、後継機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」に期待が寄せられている。
またこちらは利上げを背景に三菱UFJが2024年4-12月期連結決算の純利益は前年同期比35%増の1兆7489億円と同期間としては過去最高を更新。そしてトヨタも2025年3月期の連結純利益見通しを前期比9%減の4兆5200億円になりそうだと発表しており、減益になりながらも見通しを上回った。
年初の大手機関投資家群の推奨は、今年も米国の生成AI関連株・半導体関連株が主役という見方がほとんどであったが、日本や中国を含めて他市場にも注目が集まりそうである。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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