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【ICGレポートVOL.919】 資産ポートフォリオにゴールドを 12/02/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2月15日
  • 読了時間: 2分

ここ数年、ドルインデックスの上昇や高金利にもかかわらず、金価格は高水準を維持してきた。2月11日の終値は1オンス2932ドル。しかし、この価格は本当に妥当なのだろうか? 実はゴールドは不変で、その価値はまったく変わらない。ゴールドは宝飾品として重宝にされるが、加工しやすい上に腐食しない。また持ち運びの際のダメージも少なくて換金性が高い。故に資産保全の役割を果たしてきた。しかしゴールドの妥当な価格を導き出す指標は存在しない。


1980年に金が最高値をつけたときのNY金価格は1オンスあたり850ドルだった。当時から2024年までの理論上のインフレ調整後のNY金価格は、1オンスあたり3,250ドルを超えてようやくゴールド価格は史上最高値を更新したと言えるのだろう。

さて今後の金価格上昇要因を挙げると、①欧米と新興国、特に中国とロシアの地政学的リスク。トランプ政権はロシアのウクライナ侵攻やイスラエルと対峙しているハマス&ヒズボラの戦闘を終結させようとしているが、背後にイランが武器供与をしており、終戦は容易ではない。中国やロシアも後方支援を継続する。②新興国の中央銀行による買いの継続、米ドルの一極集中を回避する為に中国とロシアを含むBRIKSは共通の通貨創設を目指している。その為には通貨の信用の裏付けとなるドルに代わる資産が必要になる。それがゴールドだ。


③米ドル安、現在のドル高は長期的に見れば、米企業の競争力を弱めて企業業績の悪化を招く。つまりドルの信用が低下し、代替資産としてのゴールドの需要が増す ④米国の債務上限問題、日本や欧州諸国の債務残高等。アメリカはイーロン・マスク氏を中心に政府効率化省を設立し、政府債務残高の削減に挑んでいるものの、すぐには成果が表れない。

以上の理由から1オンス=3250ドルを見据えながら今年もゴールド買いは継続しそうである。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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