【ICGレポートVOL.920】 中国株・香港株にやや光明 15/02/2025
- ICGレポート

- 2月15日
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2月14日に中国国家外貨管理局が発表した2024年の国際収支によると、対中直接投資額は45億ドルだった。ピークの21年が3440億ドルであることから、3年で97%減の急激な落ち込みが続いており、1991年以来となる33年ぶりの低水準を記録した。
中国経済の成長鈍化、不動産不況、人口減、労働コストの上昇、生産性の低下と複合的な要因が挙げられている。
さらに株式市場でも低迷が続いている。2月14日の上海総合株価指数の終値は、3346ポイントで2007年10月16日に付けた高値6092ポイントから半値の水準に留まる。
そして香港のハンセン指数も同22620ポイントで、2018年1月26日に付けた高値33154ポイントからは約30%安い水準に留まっている。
しかしながらDeepSeekの鮮烈な国際舞台デビューは、米半導体大手のNVIDIA株を17%の下落に追いやり、低迷を続けていた香港株・中国株に息吹を吹き込んだ。その後は中国の技術革新が見直され、中国の大手IT関連株が急上昇した。
2月14日までの約2週間でテンセント株は+20.0%、アリババグループ株は+42.2%、バイデゥ株は+13.9%の上昇となった。これらのIT関連株が、米マグニフィセントセブン株のように相場全体を持続的にけん引することが出来るかどうか? 悪材料の多い中国・香港株であるが、やや光明が見えてきたのではないだろうか。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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