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【ICGレポートVOL.921】 トランプ氏による分断工作 17/02/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2月17日
  • 読了時間: 2分

中国政府は2月10日、米国への鉄鋼・アルミニウムの輸出に対する25%関税に対抗する形で、米国から輸入する石炭や液化天然ガス(LNG)などに最大15%の追加関税を発動した。中国は商務省の何詠前報道官は「中国は率先して貿易紛争を引き起こすつもりはない」と対話を優先したい考えであった。

しかしながらそれ以前にトランプ氏は、中国の習近平国家主席との首脳協議について「急がない」と述べており、「合意できない場合、関税は非常に高くなるだろう」とさらなる引き上げの可能性も示唆している。


また対ロシアでは違う所作が見られる。ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、仲介役を買って出たトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領と長時間に渡って電話会議を行った。その際にロシアの後方支援に回っている中国や北朝鮮を跳び越す形の「越境対話」となった。トランプ大統領はわざわざ「ロシアとの対話」を中国に見せつける形で『ロシアとは対話が出来るのだ』とアピールしているようにも見受けられる。


年初からロシアの通貨ルーブルは持ち直し、1ドル=113ルーブルから2月14日には91ルーブル台にまで米ドル安・ルーブル高に持ち直している。トランプ氏は安全保障面だけでなく、関税、ひいては経済においても中国を意識しながら行動している様子が見て取れる。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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