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【ICGレポートVOL.940】 世界経済は確実に後退 04/06/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 6月4日
  • 読了時間: 2分

トランプ関税に振り回されている間に、世界の景気は確実に後退し始めているのかもしれない。特に設備投資や新規事業に大きな資金を扱うグローバル企業にとって関税の行方が早く定まらないことには事業計画さえも立てることが出来ない状況に陥っている。そしてそれは徐々に世界経済の行方にも現れてきている。


そんな中、経済協力開発機構(OECD)は今年2回目の成長率の下方修正を行った。「貿易障壁と不確実性が信頼感への打撃と投資抑制を招き、保護主義はインフレ圧力を高める」とOECDは警告した。今年の世界の経済成長率予測は3.3%(昨年時点)3.1%(今年3月)2.9%(今年6月)となった。

米国に限ると今年の経済成長率は2.8%(昨年時点)2.2%(今年3月)1.6%(今年6月)と大きく下方修正されている。


今年の4月上旬に株価は大きな調整局面があったので、「セルインメイ(5月は売り)」は当てはまらなかった。逆に短期的に値ごろ感(割安感ではない)が出た為に買いが入り、NY市場ではダウ平均、S&P500指数、ナスダック総合指数も高値近辺にまで戻す動きがある。

ただ本当に重要なのはこれから先であり、果たして景気後退という逆風にどれほど株式市場が抵抗出来るかに掛かっている。例え米FRBが利下げを再開したとしても、本格的な景気後退が訪れるならば、1度や2度の利下げでは株価の下落を止めることは出来ないはずである。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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