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【ICGレポートVOL.947】 香港株式市場は本当にIPO世界一に返り咲く? 25/07/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 7月25日
  • 読了時間: 2分

今年も上半期を過ぎてしまったが、香港株式市場ではすでに新規株式公開(IPO)する企業が50社以上となり、1240億香港ドルの資金を調達した。現時点では世界1位の株式市場に躍り出た。上場企業は主に中国本系の企業群である。

中国本土企業にとっては、米中デ・カプリングの中、アメリカでIPOを行うよりも、中国政府の手の内にある香港市場の方が法律やコンプライアンスの面でより安心できる。また中国本土では不動産市況の低迷で、貸出をしている銀行を始めとした金融機関の不良債権の増大が心配されている。


最近になって不動産価格が全土で再び下落基調に入ったことも確認されている。従って金融機関の「貸し渋り・貸し剥がし」といった心配もあるので、銀行融資に頼る間接金融よりも、株式公開する直接金融に頼った方が有利である。


そして香港証券取引所もより緩やかな上場ルールを模索し、中国の規制当局も中国本土企業に対して上海、北京、深圳等との「重複上場」を推進している点も見逃せない。アジアを中心とした企業の誘致にも力を入れており、さらにIPOビジネスを拡大させる見込みである。

今年に入って香港のハンセン指数は、7月24日時点で+27.95%のパフォーマンスを上げている。今年の後半は200社以上が上場待機していると見られ、更なるIPOが実現する見通しとなっている。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。


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