【ICGレポートVOL.951】 新高値の更新を継続するアメリカ株!? 13/08/2025
- ICGレポート

- 8月13日
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7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%の上昇になり市場予想の2.8%を下回った。ただ変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIは前年同月比で6月の2.9%から7月は3.1%に加速していた。事前の予想ではコアCPIの上昇が加速した場合、米連邦準備理事会(FRB)は9月の利下げを見送るという見方が大勢であった。その場合米株式市場では失望売りが出ると予想されていた。
しかしながらいざ蓋を開けてみると、ダウ平均は1.10%、S&P500指数は1.13%、そしてナスダック総合指数も1.39%の上昇となった。コアCPIが上昇して利下げ期待が遠のくにも関わらず逆に株価は上昇した。
理由はいくつか挙げられるが、一つは例えばCPIが跳ね上がって4%台を付けた場合、株価は素直に売られたかもしれない。そして次回9月16日、17日の連邦公開市場委員会(FOMC)までは、まだ時間があるということだ。つまり目先は悪材料が出尽くしたので、とりあえず「株は買い」との判断が働いたのかもしれない。
もう一つは、マグニフィセントセブンのAIや半導体に対する設備投資が衰える気配がない。故にアップル、グーグル、メタを中心とした生成AIや半導体関連銘柄に見直し買いが入っている。ここ1カ月の間、ナスダック総合指数が他の2指数のパフォーマンスを大きく上回っている。
当面、アメリカ株は上値を試す展開で、日本株もその動きに呼応する形となった。「夏枯れ相場」は、今年は当てはまらないかもしれない。
本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。





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