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【ICGレポートVOL.953】 いよいよ円高時代が来るのか? 31/08/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 8月31日
  • 読了時間: 2分

今年のドル円の為替相場は1ドル=140円台から150円台のやや広範囲のボックス圏相場が続いている。『米利下げ』と『日本の利下げ』が進むことが予想される中、日米金利差の縮小が実現すると日本円に見直し買いが入るのかもしれない。つまり円高。

しかし米連邦準備理事会(FRB)は、これまでトランプ関税導入による「不確定要因」を理由に利下げを躊躇してきた。


日本の7月の消費者物価指数(CPI)は変動の大きい生鮮食品を除いたコアCPIが前年同月3.1%上昇と、市場予想の3.0%上昇を上回った。一方、生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは3.4%上昇と依然、高水準にあり、よく見るとアメリカよりも日本のインフレ率の方が高くなっている。


つまり日本は利下げを加速しなければならない立場にいることが分かる。ところが日本銀行はトランプ関税による景気の動向に注目し、利上げに踏み切ることが出来ないでいる。

近い将来、日本でインフレが加速するか、高水準に留まるようであれば、日本は利上げを加速する必要が出てくるのかもしれない。仮に同時期に米景気が後退期に入っているとするならば、アメリカ側は利下げを加速する必要が出てくる。つまり少し油断していると日米金利差が一挙に縮小する機会が出てくるのかもしれない。


日米金利差が一気に縮小するケースでは、今年の4月22日に付けた1ドル=139円88銭を超えて円高水準になる可能性がある。2023年1月16日の取引期間中には1ドル=127円21銭までドル売り・円買いが入ってもおかしくない。すべては米FRBの『利下げ速度』と日本銀行による『利上げ速度』が関わってくる。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。


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