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【ICGレポートVOL.873】 アメリカの証券市場も二分される!? 13/06/2024

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2024年6月13日
  • 読了時間: 2分

24年前の2000年、米大統領選挙は大接戦の末、アル・ゴア民主党候補を破りジョージ・W・ブッシュ候補が勝利した。この大接戦は、フロリダ州を取ればどちらの候補にも勝利の目があったが最後は手作業集計の末、ブッシュ氏が勝利した。

ブッシュ氏勝利まで大統領選挙から35日を擁したが、その間、共和党と民主党の間で手集計を巡って裁判の応酬がなされた。フロリダ州では裁判官も共和党支持であった為に共和党に有利に働いた。それ以来、アメリカ世論が明確に二分された瞬間であったと記憶している。


そのブッシュ元大統領のおひざ元、テキサス州で今度はベンチャー企業のTXSEグループが、1億2000万ドルを元手にテキサス証券取引所の設立に向けて動き始めた。

この出資には世界最大の資産運用会ブラックロック、米電子商取引大手シタデル・セキュリティーズの他、20の投資家から資金を調達した模様。テキサス州には、石油大手のエクソンモービル、通信大手のAT&T、アメリカン航空などがある。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)もTXSEへの支持を表明した。


NY証券取引所(NYSE)もナスダック市場ニューヨークという土地柄、民主党色が強いが、両市場による昨今の規制強化に不満を抱く既上場の企業も多いようだ。一方のTXSEグループの拠点であるテキサス州は共和党の岩盤である。それらの不満を抱える企業の受け皿を目指す。

世界最大の運用会社のブラックロックがTXSEグループをサポートすることで新しい流れが出来るのか、またNY市場の寡占状態に風穴を空けることが出来るのか、アメリカは金融界も二分されて競争原理が働くのは良いことであるが、投資家にとってよりよい投資機会が提供されることが前提であることを忘れないで欲しい。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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