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【ICGレポートVOL.959】 香港の不動産市場に大きな転換期 01/10/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 10月1日
  • 読了時間: 2分

香港株式市場の代表的な指数、ハンセン指数は年初から10月1日までに33.88%の上昇となった。また住宅市場も底打ちの兆しが見え、昨年末の2024年12月29日時点の137.64ポイントから2025年9月21日の時点の140.25ポイントまで1.9%の上昇に留まっている。


住宅市場の回復が遅れているのは、米利下げが停滞していることが挙げられる。通貨がペッグ制である香港ドルと米ドルは金融政策もアメリカの金融政策とほぼ同じとなる。香港の政策金利は引き続き、利下げが見込めるものの現時点では年初から0.25%ほど引き下げられただけである。


住宅市場は回復過程にあるものの2021年8月8日の191.34ポイントからは36.4%安い水準に位置している。それでも世界的に見て香港の住宅市場は依然として割高であると言われている。香港特別政府も香港市民の不満にこたえるべく公共住宅の供給を増やす計画を発表した。そして今後10年間で予測される総住宅需要419,100戸を満たすため、今後10年間で420,000戸の住宅供給目標を設定した。


香港政府・住宅局の広報担当者は2026年度から2035年度まで公営住宅と民間住宅の比率を70:30に維持すると述べている。今後5年間で、従来の公営住宅の供給だけでも169,500戸に達すると予想されており、完成戸数は年間平均30,000戸を超え、過去24年間で最高水準となる。ようやく香港市民の声に応えて、香港政府は動き出したが、住宅価格の抑制は同時に香港デベロッパーの減収を招き、政府の収入にも影響が出てくる。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。


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