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【ICGレポートVOL.971】 キャリートレードの巻き戻し 14/12/2025

  • 執筆者の写真: ICGレポート
    ICGレポート
  • 2025年12月14日
  • 読了時間: 2分

12月10日、米連邦準備理事会(FRB)は公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを実施し、政策金利の誘導目標を3.50‐3.75%とした。パウエルFRB議長は会見でインフレ見通しについて、「インフレ率は2026年の最初の3カ月でピークに達し、その後再び減速し始める」とし、2026年1-3月期はインフレ上振れリスクが残るとの判断を示している。目先、利下げに慎重になるも、来年後半以降は利下げが継続しそうな気配である。


一方の日本銀行も今週の日銀政策決定会合にて政策金利を0.25%引き上げ、年率0.75%とすると見込まれている。従って日米金利差は縮小していくことになる。

日米金利差の縮小は、円高・ドル安の一因となると見られているが、もっと大きな問題は、100兆円とも150兆円とも言われる円キャリートレードの存在だ。


外国人投資家、特にヘッジファンドは手元資金を有効活用する為に、ドル預金を担保に日本円を低利で借り入れて、ドル転し、その資金で各国(主に米国)の株式や債券を購入している。従って金利の上昇による日本円の調達コストの上昇は、借り手は資金の返済を急ぐ。つまりドル建て資産は売却され、円転を行うことによって円高の一因となる。さらにドル安・円高の傾向が鮮明になると、ドル建て資産の売却を急ぎ、そのドル建て資金を円転して、資金の返済を急ぐことになる。マーケットでは依然としてドル高・円安を予測する機関投資家が多いけれども、逆の動きになることも頭に入れておく必要がある。



本レポートは十分に注意深く編集していますが、完全に誤り がないことを保障するものではありません。本レポートはあくまで投資決定上のひとつの材料とお考えください。



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